vol.5「人件費=目的という考え方」
2024.02.14
会社を経営していると、最終的に黒字になるように色々策を講じる。
原価率を削減、固定費の見直し、売り上げを増やす。その中に必ずと言って出てくるのが「人件費」の問題だ。
そもそも、会社には理念や目的があり作られるが、いつの間にかその理念よりも目先の業績が気になり、お金の工面ばかりに気がとられる。本来の理念や目的からは離れてしまいつつ経営をしている会社が割と多い。
今回はひとつの視点として、「人件費は目的だ」と言う事を伝えたい。
会社の目的を達成するために、汗水たらして自分の命の時間を犠牲にして尽くしてくれている社員の幸せを願うのは当然の事なのに、ついつい「人件費を抑えよう」という視点になってしまう。これでは「人的資本経営」とは言えない。
人的資本経営を掲げるのならば「人件費=目的」と考えたい。
社員の幸せのために一番必要なものは「お金」が必要な要素である事は言うまでもありません。その上、働く環境が良く成れば、その会社は絶対に社会に認められ、業績はおのずと上がるでしょう。
「人件費を上げるために事業を大きくしている」と言っても間違いはなく、むしろ素晴らしいと思います。
会社が従業員に感謝の気持ちを「給与」で示し、従業員はその気持ちに応えるべく「仕事」で応える。
まさに理想的な形ではないでしょうか?
人件費を上げる事を目的にして経営をすると宣言してみてください。
きっと会社の風向きがフォロー(追い風)になるでしょう。